ヒヨドリの恍惚

あられもない姿を盗み撮りして悪いのだが・・・小鳥たちの水浴びは日常のことであり、私たちが休暇を取って、わざわざ泊りがけで温泉に出掛けるといった非日常の話のものではないのである。しかしながら、気分はそれに近いものがあるかも知れない。 　小鳥たちと違って捕食者がいない世界に暮らす私たちも・・・昨今の様に、コロナ騒動の真っただ中に放り込まれたり・・・自己抑制の効かないない人たちが引き起こす事件や暴動などを映像で見たり聞いたりすることに思いを馳せれば・・・今を生きる彼らにとって水浴びは非日常そのものかも知れない。 　cf. 而今 　cf. 安らぎあればこそ 　ここで自己抑制の効かない人たちと言ったが、そもそも私たち人類は、他の生きものに対して自慢できるほどの自己抑制の持ち合わせがないといっても過言ではないという思いがある。ちょっとした扇動にも乗ってしまう例はいくらでもある。気付いているにせよ、気付かないでいるにせよ・・・ 　cf. ソロモンの指輪の世界 　緊張しながらも捕食者が視界から消え去るタイミングを計って得た刹那のひと時である筈である。このように水浴びを享受できる時間を得たということ自体、貴重なものと言えるのではなかろうか。

コメント＆写真提供：　好酉