photo1
稲叢にそそくさと隠れるものがいた。
タマシギだった。
photo2
待ちきれない
タマシギは随分見ていなかったので待つことにした。
鳥類は待つことに対する忍耐力が
弱いことを知っているからだ。
要するに、同じ物理的一秒であるにも関わらず、
彼らは１０倍ほど敏捷に動けるということは、
言い換えれば、人間にとっての感覚的一秒は、
彼らにとっては１０秒ほどに相当するということになる。
こちらが１０分待つということは
彼らにとっては１００分待つという忍耐を強いられることになる。
だから、ここで１０分ほどじっとしていたのだ。
・・・ すると、案の定、動きがあった。
cf. 鳥類は根気がない
photo3-9
家族全員が姿を現した。
しかし、ゆっくりと、何も知らぬ素振りで、
再び、姿を消していったのである。
その後ろ姿が語りかけること ・・・
ささやかな家族の平穏を乱したことを ・・・
思い知ったのだ。
今が旬だよ
タマシギ家族 （９態） 防賀川 八幡市
2016/09/25 Photo by Kohyuh
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