旅立ちのときを見守る
　暑さは決して優しくはないが、それでも生きとし生けるものたちにとって ・・・ もっとも生命感あふれる時期でもあろう。　好むと好まざるとにかかわらず、若鳥 たちが旅立ちのときを迎えている。　彼らは、不安げなようにも見え、また、凛々しくも見える。

　一方で、彼らが出逢うであろう艱難辛苦のことを思うのであろう、今なお別れがたく ・・・ 餌を咥えて生きる術を伝えようと ・・・ 親鳥たちも、また ・・・ 健気にも ・・・ 付かず離れず ・・・ ただ、見守っている姿を目にするのだった。


　そこには、旅立ちのときを迎えたものたちへのメッセージが込められている気がする。　この距離感こそが大切なこととして、野生のものたちは受け継いで行くのであろう。

彼らの船出を見届けるまでは ・・・ はらはらしながら、ただ見守っているだけ ・・・ 献身と、生きる術と ・・・ 残る伝えるべきことは、あと一つ ・・・ 別れだ ・・

cf. おねだり怪獣 　cf. ・・・　旅立ち　・・・ 　cf. これから船出する人たちへ 　cf. ダイサギの子別れの儀式

　cf. エナガの渡り
　cf. エナガの食べもの
　cf. エナガの名前の由来
　cf. エナガの学名の意味
　cf. エナガの英名の意味